ラウンドファスナー小型財布の型紙と作り方

無料の型紙データ
ファスナー財布の型紙


ラウンドファスナーを使った財布の作り方

ファスナーを使った小物はいろいろありますが、作り方は少し難しいです。

ファスナーを取り付けるとき、ファスナーが真っすぐになるようにするのが慣れるまでは難しい作業となります。

ある程度レザークラフトに慣れてきたらファスナーの取り付けにチャレンジしてみると良いと思います。

初心者から中級者にステップアップするのに丁度良いと思いますので、ファスナーの取り付けは習得しておいて損はありません。


ラウンド型小銭入れ

このページではレザークラフトで小型のラウンドファスナーの小銭入れの作り方を無料の型紙データ付きで説明しています。

ラウンドファスナーの財布は手のひらサイズでそんなに大きくありません。

個人的にはラウンドファスナーの財布は好みではないのですが、ファスナーを綺麗に取り付ける事ができる様に技術を習得しておきたいと思ったので、作り方だけでなくついでに型紙も含めて公開します。

ラウンドファスナーの型紙データも無料で用意していますので、ファスナーの取り付けの練習として活用してもらえればと思います。

また、マチ部分の内装を入れ替えて、キーケース用のホルダーを取り付ければ小銭入れだけでなくキーケースにすることもできます。


ラウンドファスナーの財布の作り方

まずはラウンドファスナーの財布用型紙を用意

ラウンドファスナーの小銭入れ付き型紙のデータをダウンロードして印刷しておいてください。

ラウンド財布の型紙

印刷後はサイズが合っているか確認してからカットします。


治具を作って使ってみたい方

治具を使って作りたい方には、治具用の型紙も用意しました。

ラウンドファスナーを真っすぐに取り付けやすくするための道具のことを治具といいます。

治具はMDFなどの木材で作ることが多いと思いますが、ダンボールで治具を作ることも出来ます。

段ボールで治具を簡単に作る方法はこちらに用意したので、興味があればご覧ください。


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革の荒裁ち

荒裁ち

今回表になる革は2mm、内装部分の革は1mmを使用しています。

表の革はヌメ革タンローで、内装はヌメ革のナチュラルになります。


財布の内装部分を製作

内装用の革を染色

内装は革用の染料で焦げ茶に染めています。

いつものように布タンポグラデーションに軽く染めています。

画像の3枚については床面も焦げ茶で染めて床磨きも行います。


内装用の革を本裁ち

内装の本裁ち

型紙に合わせて本裁ちします。


内装部分の手縫い後にコバ磨きができない部分を先に磨く

内装のコバ磨き

コバも焦げ茶で染めて磨いています。


内装にニートフットオイルを入れる

内装にニートフットオイルを添加

色止め前にニートフットオイルを塗って加脂しておきます。


内装の革に色止めをする

内装の色止め

色止めを塗って、内装の下処理は終わります。

今回はレザーコーティングのマットを使用しました。


内装の小銭を入れる部分を組立る

次に接着剤を使って貼り合わせていきます。


小銭を入れる部分

両端にスリーダインを塗って2つに折ります。

この部分には小銭が入る予定です。


小銭を入れる部分にマチをこのように取り付ける

マチを2つに折って、両端を挟みこむようにします。

手縫をする部分には接着剤で止めておきます。

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内装の仕切りとなるマチを手縫をする

小銭を入れる部分の製作

まずは革に縫い代のガイドラインを引きます。

縫い代は3mmでは狭かったのでこの部分だけは4mmにして手縫いをしました。

糸はビニモ MBTのベージュを使用しています。

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内装と外装の取り付ける部分に手縫い用の穴を開ける

表、裏の革に取り付けるマチ部分

まずはマチに3mmのガイドラインを引いて・・・


この状態にしておく

このように折り曲げて。


内装の仕切り部分の完成

穴を開けるとこのようになります。

マチの端は全て同じように穴を開けます。

穴の位置がズレると完成時もおかしくなってしまいます。


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外装の製作

外装用の革を製作する

表の革の本裁ち

革を金茶に染めてから本裁ちし、コバ磨きをします。


表の革の床を少し染める

床面も一部目につく部分があるので端だけですが、この部分には軽く焦げ茶で染めておきます。


外装の革にニートフットオイルを塗る

表のかわにニートフットオイル

ニートフットオイルを布に染み込ませて全体に塗ります。


外装の革に色止めをする

表の色止め

レザーコートの艶ありを全体に塗って色止めをします。

これで表の革の処理は終わりです。


ファスナーを貼り付ける

ファスナーの取り付け方については長くなるので、説明したページを用意しましたのでご覧ください。


内装と外装を手縫いして取り付ける

上手に指を使う

指を上手に使って糸を引き締めつつ、糸の撚りが戻るなら捩じりつつ縫っていきます。

縫い代は3mmにしてガイドラインを引いています。

穴のピッチは5mm、糸はいつものビニモ MBTでベージュとなります。

ファスナーは33cmくらいあれば大丈夫です。


小型ラウンドファスナーの完成

完成
完成
完成
完成

手縫が終わると革の下処理は全て終わっているので完成となります。

ファスナーを貼り付けるときは丁寧に貼り付けないと歪みになってしまいます。

とにかく丁寧さが必要な作業になります。

今回作った財布も簡単なものなので、お札は折りたたんで使用し、カードは数枚入ります。

使用するうちに小銭がバラバラになるかもしれませんので、内装部分はもうあと1針上に縫っても良かったかもしれません。

手のひらサイズの財布なので使い勝手は良さそうです。


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