レザークラフトで使用するニートフットオイル

消耗品
ニートフットオイル


はじめに

ニートフットオイルは革の手入れに使用するものです。

レザークラフトに関係なく、革製品を持っていて手入れしたいのでしたら持っておきたいオイルです。

レザークラフトにおいては、革は油分を補給することで柔らかくし、長持ちするようになります。

ニートフットオイルはエイジングを促進する効果もあります。


ニートフットオイルとは

「Neatsfoot Oil」とパッケージに書いてありますので、「ニーツフットオイル」「ニーフットオイル」とも呼ばれています。

一般的には ニートフットオイルで認知されているようです。

ニートフットオイルは和名は「牛脚油」で、「ぎゅうきゃくゆ」と読みます。

牛の脚から取る液状の油分だそうです。

ニートフットオイルを使用した効果は エイジング を促進し、革が柔らかくなるといったものがあります。


テストでニートフットオイルを塗ってみる

ニートフットオイルはサラダ油のようなサラサラとした粘度です。

匂いは少しありますが、刺激臭やワックス特有の匂いではありません。

酸化いるので使用後はしっかり密閉します。

ニートフットオイルは銀面に塗ります


ニートフットオイル添加前

こちらの1mm厚のヌメ革のナチュラルにニートフットオイルを塗ってテストしてみます。


ニートフットオイルを塗った後

私も初めて使用するので、どれだけ塗れば良いのかよくわかっていません。

そのため最初はハケで塗ってみました。

水ほど早く革に吸収されるわけではないようです。


ニートフットオイルを塗った後

境界線にマークしておきました。

右半分の色が濃い部分にニートフットオイルが塗られています。

ニートフットオイルは油なので使用後にハケを洗う時は中性洗剤で洗います。


ニートフットオイルを付けて半日後

半日経過しましたが、塗りすぎたのでしょうか?色がずいぶん違います。

ハケだと塗りすぎるようなので指で塗ってみます。


半分を指で縫ってみました

指でもニートフットオイルを塗りすぎた気がします。


ティッシュで縫ってみました

この際なのでティッシュで塗ってみました。


帆布で縫ってみました

こちらは帆布で塗ってみました。

ニートフットオイル を塗った量は

  1. ハケ
  2. ティッシュ
  3. 帆布

使いやすいのは布かなと思います。

あとは同じタイミングで日光浴させてエイジングします。

何度か使用した感想としては、切れ端の布にニートフットオイルを染み込ませて軽く擦りながら塗るのが良さそうです。


ニートフットオイルを塗って7週間経過後・・・

日陰で7週間経過した革です。

左上がニートフットオイルを帆布で塗った革。

右上はティッシュで、中央は何も塗っていない状態。

下の革の左半分は指で塗り、右半分はハケで塗った革です。

エイジングの度合いとしては

ハケ>指>ティッシュ>布

という順番でしたので、ニートフットオイルの量によってエイジングが促進されるようです。

明るい色に革を染めた場合、ニートフットオイルを入れると色が濃くなるようです。

そのため、早くエイジングしたい場合は塗る量も気にする必要があるようです。


ニートフットオイルに関する海外の情報

日本のサイトではあまり情報が無いので海外の情報を改めて見てみます。

すると、ちらほら出てくる情報があり有用そうなものを少しご紹介します。

ニートフットオイルは数滴を柔らかい布に染み込ませて使用する。

ニートフットオイルは黒ずみの原因となる場合があり、明るい色の革に使用すると革の色が変わるため別のコンディショナーを使用する方が良い。

ニートフットオイルは酸化する傾向があって時間の経過とともに革にダメージを与える。

メンテナンスは半年ごとに小さじ1/2程度を塗っている。

革がボロボロになったという話もありましたが、ボロボロになるということはそもそもメンテナンスをしていないことになるので、単に劣化しただけのようです。

中にはオリーブオイルを使用しているケースもあるようです。


まとめ

これが正解。といった確定した事は無いようです。

そのため、最終的には好みであったり作家さんの考え方だったりするのかなと思います。

なので、「今のところは」と注釈が入りますが・・・

ニートフットオイルは布やコットンのような柔らかい物に数滴程度垂らして銀面に塗る

というのが今のところの結論です。


ニートフットオイルは塗れば塗るほど吸収します。

そのためたっぷり塗ることもできますのでエイジングを促進したいときはたっぷり塗ると良さそうです。

メンテナンスをしっかりするならニートフットオイルは少量だけ使用し、ほぼメンテナンスをしないのであれば少し多めにする

革を染めないのであればニートフットオイルはいつ添加しても良いです。

しかし、レザークラフトで革を染めた場合はニートフットオイルを革に塗るタイミングが気になるところです。


色止めは革の繊維をコーティングします。

コーティング前が良いのか後なのかでニートフットオイルが革に吸収される量が変わります。

そのため、作品が完成した後にメンテンナスをするなら色止め後にニートフットオイルを塗る

メンテナンスしないなら色止め前にニートフットオイルを塗る

革に塗ったニートフットオイルが乾いた後なら特に色止めの液体がはじかれることは無く普通に色止めを塗れます。

ニートフットオイルは油系なので水性のレザーコートは弾かれる気がしますがそうではないようです。

そしてメンテナンスは半年ごとにニートフットオイルを数滴程度塗る。

メンテナンスをしないなら最初に多めにニートフットオイルを入れておくということです。

まぁメンテナンスでしたらミンクオイルも良いのかなと思います。


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