糸を引き締めるときの力加減
レザークラフトで革同士を糸で縫い合わせる「手縫い」は習得しておきたい縫い方です。
「革製品を作ってみたら糸が緩くなった」
「レザークラフトの手縫いは糸を引き締めるの?」
「糸の引き締めはどれくらいの力加減がいいのかな?」
このページでは糸を引き締めるときの力加減について説明しています。
糸を引き締める力加減
縫っている途中の糸は、引き締めないと糸が緩くなるため革製品の耐久性に問題が出てきます。
そのため、ある程度の力で糸を引っ張って引き締めながら縫っていきます。
基本的に縫い始めから縫い終わりまで、すべて糸を引き締めて手縫いをしていきます。
糸を引き締めるときの力加減はどれくらいなのか知りたいところです。
全て同じ力で引き締めるのは少し難しいです。
ですが、なるべく同じ力で、自分で「これくらい」と思う力加減で引き締めていきます。
具体的な力加減の指標は無い
柔らかい革で強く引き締めると革が歪みます。
硬い革で弱く引き締めると糸が緩い状態になります。
結局は革の硬さによって力加減を調整するしかありません。
一度引き締める力を決めたら一針一針同じ力で引き締める様に心がけます。
糸を引き締めることの意味
糸を引き締めながら手縫いをすることには意味があります。
引き締めることで糸が革に沈み込みます。
糸を革に沈めることで、糸が擦れにくくなり耐久性があがります。
何もせずに糸を革に沈めようとしても、硬い革だと力を入れて挽き締めてもあまり沈みません。
そのため、楽に糸を沈める方法があります。
糸を沈めるには銀面に溝を掘る方法と、銀面に水を含ませる方法です。
銀面に溝を掘ることで糸を沈めやすくなりますが、銀面を傷つけることに変わりありません。
そのため、おすすめの方法は手縫いをする部分に水分を含ませる方法です。
綿棒を使って手縫いする部分に水分を加えることで革が柔らかくなり、糸を沈めやすくなります。
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