はじめに
菱目打ちはシンプルな形状ですが種類は多く、刃の数、刃の間隔、刃の厚み、刃の形状など様々です。
糸の太さと穴のピッチによっても見栄えが変わってきますので、お好みの菱目打ちを見つけるのが良いと思います。
また、菱目打ちで穴を開けるのに使用する道具類はこちらを参考にしてください。
菱目打ちの刃の数
用意しておきたい刃の数は2本、4本は持っておきたいです。
1本は菱ギリでも十分代用できます。というか同じです。
6本、10本は直線で使用するときに便利ですが、本数が多いとそれだけ木槌で打ち付ける力が必要になります。
そうなると必然的に打ち付ける回数、音が大きくなります。
なるべく音を小さくするには刃をしっかり砥ぐか、静穏の道具を使用することをおすすめします。
菱目打ちの持ち方
指を上手に使います。
親指と中指で菱目打ちを革に押し付ける様にしてズレないように固定し、人差し指で菱目打ちの角度を調整。薬指と小指は広げてぶれないように安定させます。
小指の根元部分(小指球と言うそうです)は革などに接触して安定させます。
菱目打ちを木槌で打ち付けるときはこのように見えるようにして打ち付けます。
革の真下に正確に打ち付けるには菱目打ちが垂直でないとダメです。
上の画像で説明しますと、菱目打ちの刃が複数あれば前後に菱目がずれるのはあまりありません。
1本、2本の場合は真っすぐになるように注意します。
私はレザークラフトを始めたころは斜め見えるように菱目打ちを使っていました。
ですが斜めだと革の反対側がズレやすいので菱目打ちが真っすぐに見えるように、穴を開ける線に対して真っすぐになるようにすると垂直に打ち付けるのが容易になります。
開始位置と終了位置
菱目打ち の一本目を革の端にすることで、縫い始めと縫い終わりの時に革がバラバラにならないように縫うことができるようになります。
穴の位置を均等にする方法
菱目打ちを開ける前に軽く革に押さえつけて穴の位置を確認していきます。
開始位置と終了位置から軽く跡を付けていくと交わる位置で穴のズレが分かるようになります。
場合によってはピッタリはまりますが、穴の位置がズレることはよくあります。
そんな時は穴を開けるときに調整することで対処できます。
端から3か所穴は開いています。
3か所目に 菱目打ち の刃の1本を差し込んで位置を合わせて穴を開けるのが通常の開け方です。
少し手前に菱目打ちの穴の位置を僅かに変える。
少し奥に菱目打ちの穴の位置を僅かに変える。
菱目打ちの刃を当てる位置を僅かにずらすことで目印を付けた位置を変えていきます。
一度に大きく位置をずらすと手縫いをしたときに目立ちます。
そのため少しずつずらして調整していくことで目立たなくしていきます。
上の画像のように最初に付けた穴の目印と穴の位置をずらしていき上手に調整します。
カーブの部分を綺麗に穴を開ける
このようなカーブに穴を開けることはよくあります。
使用する菱目打ちは4本や6本ではうまくカーブに添わせることができません。
そのため、使用するのは2本の菱目打ちでカーブの穴を開けていきます。
見た目良く綺麗なカーブに沿って穴を開けられます。
両端にカーブがある部分に穴を開ける順番
このペンケースのように両端が外カーブの場合、左右対称に穴開けないと違和感が出て美しくありません。
綺麗に見栄え良くするコツは簡単で、曲線部分を先に印をつけてから直線部分に印をつけていくと綺麗に仕上がります。
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