どの接着剤を使うのか
「革に接着剤を使うの?」
「接着剤は使わないイメージなんだけど」
と思うかもしれませんが、レザークラフトでは接着剤を頻繁に使用します。
どういう時に使うかというと、革同士を貼り付けるときに使用します。
接着することで糸を通す穴を開けるときに革がずれなくなり、革同士が浮かないようになります。
革がずれてしまうと糸を縫ったラインの見た目が悪くなり、革が浮いてしまうのと同じようにコバの見た目が悪くなります。
作品の仕上がりに大きく影響してくるので接着剤は必要不可欠な消耗品です。
接着剤の種類
接着剤にもいくつか種類があります。
- G17 、Gクリヤー
- スリーダイン
- サイビノール
- 木工ボンド
- ゴムのり
用途によって使う接着剤も変わってきます。
使い分けができるようにいくつか用意することをお勧めします。
接着剤は2種類あります
レザークラフトで使用する接着剤には大きく分けて2種類あります。
溶剤系接着剤と酢酸ビニル系接着剤です。
それぞれの特徴など説明していますので興味があればご覧ください。
接着剤の強度
接着力の強い順に説明していきます。
G17 、 Gクリヤー 、スリーダインは強力ですので、革同士をがっちり固定したいときに使用します。
サイビノールもしっかりと接着できますのでレザークラフト専用の接着剤となります。
木工ボンドもしっかりとした接着力があり、ホームセンターで販売しているため入手も容易なのでおすすめです。
ゴムのりの接着力は弱めですが、一度貼り合わせた革を再度剥がして再調整する際に丁度良いので仮止め用として良いです。
おすすめは仮止め、本接着共にこなせる使い勝手が良いのはスリーダインです。
接着剤の塗り方
接着剤を塗る量
基本的に接着剤は薄く塗ります。
「こんなに薄いの?」
というくらい薄く塗ります。
薄く塗らないとコバ磨きの時に接着面(ボンド層)が黒い線が太くなり目立ってしまいます。
そのためなるべく薄く塗ります。
接着剤を塗る前の下準備
トコ磨きをした場合や銀面に接着剤を塗布する場合は事前に荒らしておきます。
荒らすことでしっかりと接着するようにします。
荒らす方法はドレッサー、やすり、サンドペーパー、カッターの刃先などで荒らすことができます。
接着剤を塗る時に使用するもの
接着剤を塗る時に使用する道具はヘラなどです。
私は金属製のもんじゃ焼きに使用する小さいコテをヘラとして使っています。
プラスチック系のヘラを使用する場合注意事項があります。
接着剤にトルエンを使用されているものもあるので溶剤に対して耐性があるヘラが必要になります。
そのためなんでも良いというわけにはいきません。
適度な硬さのあるジルコヘラが良いそうなので、見かけたらそのうち手に入れてみたいと思います。
接着剤の種類
G17、Gクリヤー
![G17ボンド](https://myleather.work/wp-content/uploads/2020/03/013a96b62d60c9c57fb438176315dc8628e915d875-1024x768.jpg)
ホームセンターや100円均一にも多く置かれているので手軽に手に入れることができます。
また、キャップ式なので必要な分だけ接着部分に塗布することができるので使い勝手も良いです。
接着力も強力なので一度貼り合わせたあとで剥がそうとすると トコ が荒れる場合がありますので、張り合わせるときには注意が必要です。
G17 は乾いた後も黄色っぽく、 Gクリヤー は透明です。
チューブのままで薄く塗る時はコツがあります。
チューブのまま塗るとムラになりやすくなりますので、均一に薄く塗りたいときはタイルなどに一度出してからヘラで掬い取って塗ると良いです。
スリーダイン
![スリーダイン](https://myleather.work/wp-content/uploads/2020/04/01cee9b4b9b2a331c88318fb86df55f17d0c1a3ba0-1024x768.jpg)
スリーダインは薄い黄色の接着剤でしっかりと接着します。
使用するとき納豆のような細い糸が出やすいです。
ヘラを使って容器から革にスリーダインを塗布する時は銀面に付かないように注意が必要です。
スリーダインを塗った後は数分放置し、乾かしてから接着します。
仮止めをしやすく、スリーダインを塗った接着面が軽く接触した程度なら剥がしやすいです。
貼り付け位置が決まった後に圧着することで強力に接着します。
仮止めも本接着もこなせるので扱いやすいおすすめの接着剤です。
大きめの缶に入っているので、使用するときは小瓶に小分けをして使用するのがおすすめです。
サイビノール
![サイビノール](https://myleather.work/wp-content/uploads/2020/03/013581774c87845e597bb2b01317a75ee61ab0526c-1024x768.jpg)
サイビノール は100と600の2種類あります。
違いは粘度と接着強度ですが、100で十分かと思います。
液体時は白色ですが乾くと透明になります。
革の片面に塗布し、乾く前に貼り合わせて固定します。
木工ボンド
![木工ボンド](https://myleather.work/wp-content/uploads/2020/03/013f6c180604d09d74e0541678a5e5825d1ea931f9-1024x768.jpg)
よく見かける木工ボンドです。
容器も様々なので使い勝手が良さそうなものを選ぶと良いと思います。
色は白色ですが、乾くと透明になります。
サイビノールと同様に革の片面に塗布して接着します。
ゴムのり
![ゴムのり](https://myleather.work/wp-content/uploads/2020/03/0164bb49022a23c68eb1ed0e4a143e042a882d2d88-1024x768.jpg)
ゴムのりもスリーダインと同様に単体で使用するより溶剤と混ぜて好みの粘度にしてから使用するのが良さそうです。
色は黄色っぽいですが、乾くと透明になります。
接着力は弱いので、仮止め用として使用しています。
缶のまま使用するのではなく、小瓶に小分けして使用するのが良いです。
接着剤用溶剤
![接着剤用溶剤](https://myleather.work/wp-content/uploads/2020/03/0112a5d78f7daf47ac497c7567edb79e0d40901542-1024x768.jpg)
溶剤系の接着剤に使用します。
接着剤用溶剤は接着剤ではありませんが、スリーダインやゴムのりに混ぜることで粘度を調整します。
缶から綺麗に小分けする方法
缶の接着剤を小分けするとき、そのまま入れようとすると缶の縁に接着剤が付着してしまいます。
それを防ぐ簡単な方法はこちらのページで紹介しています。
ドロドロになった接着剤をサラサラにする
接着剤が揮発してドロドロになってきたらどうすればいいのか?
こちらのページで説明していますのであわせてご覧ください。
おすすめの接着剤はスリーダイン
おすすめの接着剤は仮止めがしやすく、しっかり接着もするスリーダインです。
レザークラフトを始めた当初でしたら入手のしやすさからG17、Gクリヤー、木工ボンドで十分です。
本格的にやりたいと思うようになったらスリーダインかサイビノール、ゴムのりも持っておくと使い分けることができますので持っておいた方が良いです。
用途によって適切な接着剤がありますので、使い分ける事ができる様に最低でも2種類は持っておくのがおすすめです。
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