ガンブルーを使って黒錆をつくって錆びにくくする

レビュー
ガンブルー


梅雨時は錆の季節

現在5月31日PM1:00、27.2度、湿度47.1%、気圧1101hp、不快指数47.2。

外は朝から雨が降っています。

こんな日は錆止めをするにかぎります。


大事な道具を錆から守る

錆には赤錆と黒錆があります。

赤錆はダメージを与えますが黒錆はダメージを与えない錆です。

そのため良い錆が黒錆となります。

赤錆にならないようにするため、予め黒錆を施すことで錆止めとします。

つまり、錆止めは黒錆を使って鉄をコーティングするということです。

黒錆の正式名称は「四酸化三鉄」というそうです。

詳しい説明を知りたい方はwikiに四酸化三鉄がありますのでご覧ください。

今日テストするのはこちら。


実際に黒錆を施してみる

普段使用している折れるタイプのカッターの刃に黒錆を施してみます。

カッターの刃はとても錆びやすいです。

安価なのでテストには丁度良いと思います。


以前行ったテストは紅茶とクエン酸

前回は紅茶とクエン酸を使って黒錆に挑戦してみました。

一応できましたが、結果は

う~~~~~ん・・・・・


レザークラフトで使用する金属類は刃物、菱目打ち、穴あけポンチ、ヤットコなど色々あります。

1つ染めるのに2~3時間かかるので、たくさん黒錆を付けたいときは適さないかなと思います。


ということで、今回別の方法を試してみました。


ガンブルーという黒錆を付けやすくする製品

ガンブルーの液体


常温で使用できる「ガンブルー」という商品です。

パッケージや本体に書かれている説明文を読んでも原材料名が一切書かれていません。

劇毒物はさすがにないと思いたいですが、使う時は自己責任で使ったほうが良さそうです。

説明文を見てみると黒染めと書かれていますが「黒錆」は書かれていないので防錆なのかどうかはよく判りませんでした。

錆びなくなるのか、錆びにくくなるのか、単に黒くなるだけなのか。

説明文には「水置換性防錆剤で防塵処理を・・・」と書かれているので、すぐに錆びるのかな?


経過を観察した結果、錆は出ませんでしたので防錆としての効果はあるようです。


黒染めの手順

黒染めの手順は脱脂してガンブルーを塗るだけ。

カッターの刃にはすでに錆が付いていたので、砥石で錆を取り、スチールウールで細かい錆を取りました。

仕上げとして消毒用のエタノールを使って脱脂しました。


少し錆が残っていますが、砥石で錆を取ってスチールウールで細かい錆を取りました。

ついでに砥石で刃を砥いでいます。

消毒用のエタノールがあったので、これを使って脱脂。

次にガンブルーをカットメンに染み込ませてカッターに塗り付けます。

ガンブルーは薄めることも出来るそうですが原液のまま使用しています。

ガンブルーを塗るとすぐに色が変わっていきます。

何度か塗って染めていきます。

裏面はガンブルーを何度か塗っただけ。

表面は一度ガンブルーを塗って黒くなったらミシンオイルで軽く磨き、スチールウールで軽く擦って黒い部分を剥がしました。

その後は脱脂してガンブルーを再度塗布してみましたが、一度目に比べて黒く染まりませんでした。

刃の切れ味はガンブルーの使用前後も変わりない印象です。

ただ、染めた直後は革を切った断面が黒くなっている個所があったので、定着していない部分が革に付いたのかと思います。


染める前後の比較

右のカッターは新品のカッターです。

ガンブルーを使った左側は黒っぽくなっています。

裏面になります。

ガンブルーを使用した側は黒くなっています。

表も裏もそうですが、ムラがあります。

きっちり脱脂をしたりドブ付けなど上手にやればムラも無くなるのかなと思います。


まとめ

サンポールについて調べていて思ったことがありました。

黒錆にするのに酸性にする必要があるみたいです。

ガンブルーのphは1.7~1.8だそうで酸性です。

酸性にした鉄を中和するために重曹入りの水に漬け置きしました。

水で洗ったり中性洗剤で洗ってもいいみたいです。


最終的にガンブルーは良さそうですが、使用の際は自己責任でお願いします。

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