菱目打ちの使い方まとめ

道具
菱目打ち

はじめに

レザークラフトでは革を糸で縫う作業はよくあります。

革がまだ手元にない、これからレザークラフトを始めようか迷っている方。

実は革ってかなり丈夫なのです。

革の厚みが1mm程度でも針が通りませんので、手縫いをするときは穴を開ける道具が必要になります。

その道具が革専用に作られた「菱目打ち」という道具になります。

菱目打ちはレザークラフトでは必須と言ってもいいくらいよく使用する道具なので、使い方や手入れの仕方等マスターしておきたいです。

また菱目打ちの代用品として「菱ギリ」というものがありますが、なかなか難しいです。


菱目打ちとは

菱目打ちは特殊な形状をしていて、菱目打ちを木槌で打ち付けると菱型の穴が開きます。

そのため菱目打ちと呼ばれています。

他にも菱ギリ、平目打ちなどありますが、ここでは一般的な菱目打ちについて説明していきます。

菱目打ちの使い方についてはこちらのページで説明しています。


菱目打ちの基本形状

一般的な菱目打ちの形状

菱目打ちの先端部分

菱目打ちは基本的にフォークのような形状をしており、1本1本に刃が付いています。

先端部分は尖っており、 木槌 で打ち付けて革に穴を開けます

菱目打ちで開けられる穴の数は1 個 、2 個 、4 個 、6個が一般的です。

また、菱目打ちのピッチは3mm、4mm、5mm、6mmなどあります。

菱目打ちの厚みはメーカーによって変わってくるようで、だいたい1.5mmから2mmまでが多いようです。

安価な菱目打ちの場合はセットで購入しても厚みがバラバラということもあります。


ヨーロッパ目打ち

ヨーロッパ目打ちの拡大

ヨーロッパ目打ちというタイプもあります。


菱目打ちの穴の形状

穴の形状ですが青が菱目打ち、オレンジはヨーロッパ目打ちとなります。

ヨーロッパ目打ちの場合先端部分は尖っているわけではなく平面となっており、菱目打ちとは違った形状をしています。

そのため、革の反対側は斜めの棒状に穴が開くのがヨーロッパ目打ちの特徴です。

あと、サイズの単位がcmではなくインチとなるのでピッチは細かい数値となります。

ヨーロッパ目打ちの刃先は平面になっているので、革の繊維を断って穴を開けるという感じでしょうか。


菱目打ちは刃物

私は菱目打ちは刃物だと考えています。

私がレザークラフトを始めた当初はセット品に菱目打ちが入っていました。

菱目打ちを使用してみると「穴が開かない」「抜けない」「糸の通りも悪い」で散々でした。


レザークラフトを始めた当初はYoutubeの動画を見て作り方など勉強していました。

動画を見ていると菱目打ちを使って簡単に穴が開いている。

菱目打ちを抜く必要もないくらい簡単に革から外れている。

糸の通りもまるで抵抗がないかのように糸を革に通していました。

あまりにも違っていたので、当初は菱目打ちが砥がれていないからだろうと思いました。


現在はそんな悩みは菱目打ちを研いだことで解消されました。

菱目打ちを研ぐ方法についてページを用意しましたのでご覧ください。


菱目打ちを使用するときに使う道具

菱目打ちで穴を開けるときに使う道具は打ち付ける木槌と下敷きです。


木槌

木槌

まずは定番の木槌となります。

画像の木槌は反対側にゴムが付いています。

ゴムの部分は手縫い後に開いた穴を埋めるときに使用しています。

強くガンガン叩くことは無いので木槌で十分です。

木槌を使用するとカンカンと音がしますので、夜間使用するときは近所迷惑にならないか注意が必要です。


音を出せない場合の静音化

菱目打ちを夜間使用するときの打音は気になるところです。

なんとか静音出来ないか悩むところですが、方法が無いわけでもありません。


静音道具

菱目打ちを打ち付けて穴を開けるのではなく押し付けて穴を開ける道具です。

本来の使用用途はモーターやドリルを取り付けて垂直に降ろす道具ですがこの道具を使用します。

こちらのページで詳しく書いておきましたので、菱目打ちの静音化が必要な場合は一度ご覧ください。


菱目打ちの下敷き

カッターマット

経験上最も良いのは適度な硬さと柔らかさがあるカッターマットです。

カッターマットにも硬さや柔らかさに違いがありますので、良さそうなものを探すのも良いと思います。


菱目打ちの下敷きによる穴の開き方の違いを比較

考察も兼ねた実験的な説明をしていきます。

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