はじめに
聞き馴染みが無いかもしれませんが、革砥(かわと)は刃物を研ぐ道具です。
レザークラフトではいろいろな種類の刃物を使用しますので刃物を研ぐ道具は必要です。
砥石の他にも革砥を仕上げ用として使用します。
革砥の作り方は簡単なのでぜひ自作したい道具です。
このページでは革砥を自作する方法について説明しています。
革砥とは
革砥は青棒、白棒という研磨剤を固めた棒を革のトコに塗り付けて刃物を砥ぐ道具です。
用途は、主に砥石で刃を砥いだ後の仕上げ用として使われます。
また、革包丁で革を漉く時には切れ味が良くないとうまく漉けないので、革を漉く時に革砥を使用することは多いです。
また、革砥は完成した状態で販売はされていません。
革砥の作り方は簡単なので自分で作るのがおすすめです。
自分で作る革砥の作り方
革砥を作るのに必要な道具は3つ
必要なのは革砥のベースとなる革を貼りつけた木の板、青棒か白棒、油です。
画像の右2つのブロック状のものが「青棒」「白棒」といわれるコンパウンドです。
青棒は粒子が細かく、白棒の方が粒子は荒いです。
油と書きましたが、刃物を砥ぐときに使用するオイルやミシンオイルを使用します。
青棒と白棒はホームセンターの工具類が置かれている場所やバフが置いてある場所にも販売していましたので手に入れやすいと思います。
革に青棒、白棒を擦りつける方法
このようにオイルを革の方に少し付けます。
青棒、白棒はわりと硬いですが油に溶けます。
青棒、白棒をそのまま革に擦ってもボソボソして革にくっつきませんが、油に付けて擦ることでドロドロになり、革の床面に付けることができます。
このように油をつけて擦るとドロドロになりますので、その状態で革のトコに塗り付けて革砥を作ります。
革砥の表面が乾燥した状態になると表面が割れたような状態になります。
そうなったら再び油を少量塗って溶かして塗ります。
また、刃物を研ぐと黒くなっていきますので、気になったら塗りなおしましょう。
革砥のまとめ
木の板の両面に革の 銀面 と床面が既に貼られています。
青棒、白棒は自分で塗り付けますが、オイルが付属していないので別途用意する必要があります。
当初はそのまま使用していましたが、木に張り合わせた革の両面テープが分厚く、均一ではなかったため筋状に凸凹ができてしまいました。
その状態が気に入らなかったので現在は革を剥がして液体接着剤を塗って張り替えて使用しています。
革は大きな傷が無ければ端材で十分です。
銀面が表になっている部分にはピカールを付けた革砥として使用しています。
銀面は表面のキメが細かいのでピカールを使い、トコの部分は荒いので青棒を使った革砥として使用しています。
ビッグサイズ革砥
ダイソーで見つけた板を革砥として使用しています。
本来はおしゃれな木皿のようですが、卓球のラケットより一回り大きいサイズで使い勝手が良いです。
革包丁は刃の幅があるので大きい革砥があると便利です。
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