レザークラフトで使う糸はどれくらいの太さが良いのか?
作りたい作品はデザインも考えて作るものです。
そのデザインには糸の色も含まれますが太さも大事です。
「この部分は太い糸を使いたい」
「この部分は細い糸をつかおう」
明確に糸の太さが決まっているなら特に問題はありません。
「普通はどのくらいの糸なのか知りたい」
「初めて作るのでどれだけの太さを選べばいいか分からない」
このページでは糸の太さの選び方について解説していきます。
また、糸は「ビニモ」というブランドを例にして解説していきます。
レザークラフトでよく使用されている糸は「ビニモ」というブランドがよく使用されています。
私もビニモを愛用しており、ビニモ MBTというタイプをメインで使用しています。
ビニモはミシン用の糸ですが、手縫いでも使用できます。
基本となる糸の太さ
残念ながら基本となる糸の太さはありません。
なぜなら、作品のデザインや好みによって使用する糸の太さも変わってくるからです。
ですが、よく使われている太さはあります。
具体的によく使われている糸の太さは0.3~0.7mmです。
ビニモを例にすると1番、5番、8番となります。
ビニモは番手が低いほど太くなります。
糸の太さの選び方
例えばバイカーズウォレットをご存知でしょうか?
大きくてごついイメージの財布です。
しっかりしているイメージの作品には太い糸の方がイメージに合います。
一方で女性用の財布を作る場合です。
繊細で華奢なイメージの財布でしたら細い糸を使用したほうがイメージに合います。
つまり、基準とする糸を決めてしまえばいいわけです。
後は作品によって太くするか細くするかの二択ですみますので選びやすくなります。
そのため、私はビニモ MBTの5番を基準の太さとしています。
何度も作品を作っている作家さんにしてみれば選択肢はもっとあります。
それこそ糸のメーカーや麻糸などの種類などなど。
ですが、レザークラフトの初心者にとって糸選びは選択肢が多すぎますので絞った方が選びやすくなります。
糸の太さによって何が影響してくるのか?
糸の太さによって作品の作り方も変わってきます。
これは主に作品のイメージに合わせるということです。
当然糸の太さに大きく関係してきます。
- 菱目打ちのサイズ。
- コバからの距離。
糸の色ももちろん関係してきますが、このページでは糸の太さに焦点を当てていますので省きます。
また、基準とする糸がビニモ MBTの5番という前提で説明していきます。
基準とする糸の太さに合わせた作品作り
私はビニモ MBTの5番を基準としていますので菱目打ちのピッチも基本的なタイプを決めています。
私の基準は革に開ける穴は4mmピッチで、コバからは4mm開けています。
滅多にありませんが、手縫い後にコバを切る時は5mmにしています。
現在メインで使用しているのはヨーロッパタイプの菱目打ちでピッチが3.85mmのタイプです。
平目打ちとも呼ばれています。
レザークラフトを始めた頃は菱型の菱目打ちの4mmを使用していました。
それが5mmピッチになり、現在はヨーロッパタイプの3.85mmに落ち着きました。
ヨーロッパ目打ちを使用される方は少ないと思い、当サイトの無料型紙データには使用していません。
なぜヨーロッパ目打ちの3.85mmになったかというといくつか理由があります。
- 革の穴あけがとても楽。
- 同時に開けられる穴の数が多い。
- 糸の並びが綺麗に見える。
他にもありますが、趣旨と変わってきますので別の機会があれば紹介したいと思います。
太い糸を使ったレザークラフト
太い糸を使う場合、革に開ける穴のピッチは広い方がいいのか狭い方が良いのか?
これも好みですが、4mmの間隔より5mmの間隔の方が好きです。
太い糸の場合4mmの間隔ですと糸が窮屈そうな印象を受けます。
コバから糸までの距離は広い方が適しています。
したがって4mmより5mmのほうが良いと思います。
細い糸を使った作り方
細い糸を使用する場合、革に開けるピッチは狭くなります。
ミシンで縫われた糸のイメージが強いですが、ミシンで縫われる糸は細くて間隔も短いからです。
そのため、細い糸ならピッチを狭くした4mmより3mmの方がしっくりきます。
また、細い糸はコバから糸までの距離も狭くなり、4mmより3mmが良いと思います。