
手縫い針に糸はどのようにして通せばいいのか?
レザークラフトでは手縫いをする機会はよくあります。
レザークラフトで使用する針は針先が丸められた手縫い用の針を使います。
しかも1本の糸に2本の針を取り付けて使用します。
初心者にとって手縫いは初めてのことなのでこんな疑問が浮かびませんでしたか?
「1本の糸に2本針を使うの?」
「2本の針に糸を通したあとはどうするの?」
「糸を固定するの?」
「どうやって糸を止めるの?」
そう思われても不思議ではありません。
「針で縫う」といえば服などの布を縫うことをイメージするかと思います。
子供の頃、学校の家庭科の授業を思い出されることでしょう。
ですが、レザークラフトでいう「針で縫う」というのは全く違います。
まずは全くの初心者に向けて詳しく説明していきます。
このページでは針に糸を通す方法について説明しています。
どのようにして糸を通せばいいのか判るようになります。
なぜ2本針を使うか知ると「なるほど」と判るようになります。
手縫い針に糸はどうやって通せばいいのか?
レザークラフトでは糸の両端に手縫い針を固定して縫っていきます。
後ほど説明していますが、固定しないとしっかりと縫うことができないからです。
手縫い用の針に糸を通す作業は手縫いをする下準備となります。
まずは糸の通し方を説明していきます。
手縫い針に糸を通す基本的な手順
糸の通し方自体はとても簡単なもので、たった4工程です。

- 針穴に糸を通して10~15cm程度引き出す。(赤い糸)
- 引き出した糸を2~3回針で縫う。(ベージュの糸)
- 縫った糸をスライドする。(青い糸)
- 糸を引っ張る。
針穴に糸を通して引き出す
まずは針穴に糸を通して10~15cm程度糸を引き出します。
これは糸を縫いやすくするためもありますが、短すぎると手縫いをしていくときに糸が解けてしまうことがあります。
そのため少し長めに糸を引き出しておきます。
引き出した糸を縫う
引き出した糸を縫っていきます。
慣れれば2回縫う程度で十分ですが、心配でしたら3回でも4回でも構いません。
注意点としては、糸の端は2~3cm程度残すようにしましょう。
糸をスライドする
糸を縫った直後は、糸は針を貫通した状態です。
その貫通した糸を針側から糸側に移動させます。
具体的には右手で糸の端をつまみ、左手で針先を持ちます。
そして手を広げるように両手を離すことで貫通した糸が針側から糸側に移動します。
糸を引っ張る
最後に糸を引っ張ることで伸ばしすぎた糸を戻します。
初めに縫った箇所が針穴付近に来ているはずです。
先ほどの画像にある青い糸は引っ張っている途中の画像です。
そのためもう少し糸を引っ張ります。
簡単ですが以上の手順で引っ張っても針から糸が外れないようになります。
なぜ針と糸を固定するのか?
革細工は糸を引っ張って引き締めながら手縫いをしていきます。
これが布の手縫いとは違うところです。
引き締めながら手縫いをするので糸と針が固定されていないと効率的ではないわけです。
針から糸が外れてしまう場合
針から糸が外れる原因は経験上いくつかあります。
- 手縫いする距離が長い。
- 糸の端が短いので解けてしまう。
- 解けやすい糸を使用している。
手縫いする距離が長い
手縫いする距離が長いと糸にもそれだけ負担がかかります。
50cmや1mと長い距離を縫うほど糸が解けやすくなります。
もし糸が解けてしまったら一旦糸を切って再度針を通す必要があります。
その場合問題があり、糸を切るので糸の長さが足りなくなってしまうことがあります。
糸が足りなくなってしまうと面倒なことになります。
そのため糸は長めに用意することをおすすめします。
糸の端が短いため糸が外れてしまう
手縫いをしていくと糸が解けて糸の捻じれが緩くなることがあります。
糸を縫っているとき、針と糸がバラバラになって解けてしまうことがあります。
糸が解けにくいように端を少し残す必要があります。
通常は2~3cm程度端を残しますが、解けやすい糸でしたら5cm残すなど長く残します。
解けやすい糸を使用している
簡単な解決策は糸の種類を変えることです。
通常の糸は撚られているだけなので解けやすい状態になっていますが、特殊な糸があります。
ビニモ MBTは糸にコーティングがされていてほどけにくいように加工されています。
その場合は残す糸の端は1cm程度でも問題なありません。
私は糸をビニモ MBTに変更したことで糸が解けることなく手縫いをしています。
糸の撚りが戻ることもほぼ無いので革細工の耐久性の面から考えてもおすすめできる糸です。