革で手作りする無料型紙データと簡単キーホルダー

無料の型紙データ
手作りキーホルダー


とても簡単なキーホルダーを作ろう

とてもシンプルな革製のキーホルダーの作り方を解説しています。

初めて革製品を作る初心者の方で簡単にキーホルダーを作りたい方を対象にしています。

無料のキーホルダー型紙データを用意していますので簡単に手作りを楽しめます。

既に何度もレザークラフトをされている方にとっては気になる点も多いと思います。

あくまでも「初めて」「簡単に作れる」に重点を置いています。

いきなり本番ではなく、一通り作り方の説明を一読してから作業を開始するのがいいです。


手作りキーホルダーに必要なもの

キーホルダーを作るのに必要な革

初めてレザークラフトに挑戦する方を対象にしていますので高価な革ではなく安価な革でいいのでご用意ください。

無料の型紙データは2mm前後の厚みを想定して作られています。

1mm厚の革でも作ることができますが、革が薄すぎると見た目が寂しくなりますので2mmの革をご案内いたします。

また、2mm厚の革はいろいろな作品を作る時によく使用される厚みなので持っていても損はありません。


キーホルダーを作るのに必要な道具

キーホルダーを作るのに使用する道具がいくつかあります。

カッター、定規、針、菱目打ち、木槌。

最低限なので革を染めるといった作業やコバと呼ばれる革の縁を整える作業も省いています。

そのため、必要最小限の道具となります。

カッターで机が傷つくのが嫌な場合はカッターマットがあると良いです。

針は先端が丸くなった革用の手縫い針があるのが好ましいです。

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クラフトシャ(craftsha)


手作りに必要な消耗品

キーホルダーを作るのに必要な消耗品はこちらです。

キーリング、木工用ボンド、糸。

糸はお好みの糸で問題ありません。太さも関係してきますが、お勧めの糸をご紹介いたします。

ビニモMBT5番 全92色 1000m[ぱれっと] レザークラフト工具 糸
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こちらのビニモ MBTは糸の長さが1000mもあるので初心者には長すぎるとは思います。

ですが、いろいろ検討した結果あえてこちらをお勧めいたします。

色についてはベージュ系が最も無難な色となります。


キーリングも無難なタイプをご案内いたします。


手作りキーホルダーの作り方

手作りキーホルダーの無料型紙データを用意

キーホルダーの型紙

まずは今回使用する無料のキーホルダー用型紙データをダウンロードして印刷します。

印刷時に拡大、縮小されないよう設定してから印刷してください。

型紙データには10mmのメモリがあるのでサイズ確認の参考にしてください。

サイズに問題なければカッターやハサミで切り抜いておきます。

今回使用するキーホルダーは角ばったタイプで作り方を説明していきます。


革の荒裁ち

まずは型紙に合わせて革を大まかに切ります。

説明用に作る革は既に染められた革を使用しています。


革の本裁ち

型紙は長方形なので針で四隅に軽く印をつけます。


四隅に付けた印を定規を使って線を引いていきます。

強く押さえなくても革に跡が付けばいいので軽めに引いていきます。


目打ちではなく、針でも線を引くことはできます。


線を引くとこのような跡が革に付きます。

この線に沿って革を切り出していきます。


カッターと定規を使って真っすぐに革を切っていきます。

基本的に長い部分から革を切っていきます。


切り終えると型紙と同じサイズの革になっているはずです。


革に糸を通す位置決めをする

次に、革に型紙をあてて手縫い用に穴を開けるための印をつけていきます。

型紙の小さい赤丸の中心に、針を軽く押し当てることで革に目印を付けます。


次に定規を使って線を引きます。

革の端から4mmの間隔をあけて線を引きます。


線を引くとこのようになります。

今回は定規を使ってガイドラインを引きましたが、他の道具を使ったガイドラインを引く方法があります。

今回がちょっと特殊な方法でした。

ガイドラインの引き方について説明したページを用意しましたのでご覧ください。


菱目打ちを線に沿って軽く押し当てます。

この点々が穴を開ける位置となります。


一通り穴の位置を決めていくとこのようになります。

画像では線がひかれていますが、革の左側は特に何もしなくても良いです。

手縫い用の穴は後ほどあけていきます。


接着剤を塗る

木工用ボンドを革の裏側に塗っていきます。

赤い線が付いていますが、これは「ここまで木工用ボンドをつけるよ」という目印です。

糸を通す範囲に木工用ボンドを塗っていくことになります。

木工用ボンドは片面に塗るだけでくっつきます。

塗りすぎないように注意してください。


次にキーリングを革に通します。


革の端を合わせて接着していきます。


木工用ボンドが乾くまで時間がかかります。

接着した部分が剥がれないようにクリップで留めたり重しを乗せるなどしておきます。

木工用ボンドがしっかり乾く前に次の工程にいくと、張り合わせた革同士がズレてしまいますので最低でも10分は放置しておきます。


手縫い用に穴を開けていく

菱目打ちを使って穴を開けていきます。

この位置から開けていくと綺麗に穴の位置が揃います。


キーリング付近は穴を開けにくいですが工夫して開けます。


手縫いをしていく

糸を用意します。

糸の長さは縫う場所の4倍+余裕をみて15cm程度が基本です。

今回のキーホルダーの場合ですと具体的には90cmの糸を用意しました。

次に針に糸を通します。


針に糸を取り付けて手縫いをしていきます。

糸に糸を通さないように注意してください。


縫い始めの2目は2重に糸を通しています。

こうすることでほどけにくくなります。

あとは菱目打ちで開けた穴に手縫いをしていきます。


最後も2目もどって2重に縫います。

最後は同じ方向に糸を出して5mm程度残して糸を切ります。


糸はライターで軽く炙ることで溶けます。

1~2秒程度で十分です。


直後に指で炙った個所を押さえます。


画像の様になれば糸が解けてくることはありません。

この作業を糸の始末といいます。


手作りキーホルダーの完成

以上で手作りキーホルダーの完成です。

シンプルなだけに簡単に作ることができます。


手作りキーホルダー

キーリングに鍵を取り付けるとこのようになります。


如何でしたか?

レザークラフトは決して難しい作業ではありません。

ですが、レザークラフトは奥はとても深い趣味です。

初心者の方でも簡単に始められますが、こだわりを持って作りこむこともできる楽しみがあります。


今回製作したキーホルダー作りですが、もっともっと作りこむことができます。

例えば好きな色に革を染める。

革をグラデーションに染めてみる。

糸に蝋付けをして毛羽立ちを押さえたり強度を高める。

キーホルダーの端をコバといいますが、コバを丸めてツヤツヤにする。

コバ付近に飾りの線を入れてアクセントにする。

革の中央の空いたスペースに刻印を施す。

キーリングの種類もとても多いのでキーリングを変えるだけでも見栄えは大きく変わります。

この機会にぜひともレザークラフトの世界に足を踏み入れてみてください。

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