革を貼り合わせた時に、コバにできる黒い線ができます。
この線は目立つので何とかしたいものです。
コバにできる黒い線の正体
この黒い線の正体は接着剤で、「ボンド層」「ボンド線」とも呼ばれるものです。
目立たないようになんとかしたいものです。
革を接着するとき、接着剤を薄く塗ることで貼り合わせた時に目立たなくなります。
しかしあの手この手で、どれだけ薄く塗っても黒い線は出てしまいます。
コバの黒い線ができないようにする方法
方法の1つは革を貼り合わせるときにコバから0.5mm程度離した部分にしか接着剤を塗らないようにする。
ですが、コバの強度が落ちますのでしばらく使用していると割れてくるかもしれません。
見た目を取るか耐久性を取るか・・・
コバにできる黒い線を目立たないようにする方法
コバを濃い色で染める
黒い線なので濃いめの暗い色にコバを染める方法です。
コバを焦げ茶など濃い暗い色に染めて目立たなくするのが手っ取り早いです。
コバの色が濃ければ目立たなくなります。
顔料で着色する
クリア以外の色で塗る方法ですが、顔料は染めるのとは違います。
染めるのは繊維そのものに色を付ける方法です。
一方、顔料は繊維に色を乗せる形になりますので方法が全く違います。
クリアでは意味がありませんが、色が付いた顔料でコバを覆うのでコバを保護します。
コバコートがそれにあたります。
イリスも同じ系統ですが、色がクリアです。
ヘリ返しをして見えないようにする
レザークラフトの技法で「ヘリ返し」があります。
コバに近い部分の革を漉いて折り返すだけです。
ヘリ返しでコバの接着面そのものを覆い隠してしまう方法です。
黒い線を目立たなくするおすすめの方法
現在私が行っている方法は焦げ茶でコバを染める方法です。
銀面の色とは違う色でコバを染めることでメリハリが出るというのと、黒ではなく茶系にすることでエイジング後も不自然ではないかなと思っています。
結局誤魔化すという残念な方法ですが、接着剤を使用するかぎり現状では最善手となります。
コメント