フレンチエッジャーの研ぎ方

レビュー道具
フレンチエッジャーをシステムナイフシャープナーの固定最終型


砥ぐ前のフレンチエッジャー

フレンチエッジャーについてはこちらをご覧ください。


漉き方

フレンチエッジャーの上面

刃先部分の拡大となります。

この面が上を向くようにして革を漉いていきます。

両端は革の端を漉く時にガイドの役割を果たしてくれますので、一定の幅で漉くことができます。


フレンチエッジャーの革に接する面

裏の刃が付いた部分です。


フレンチエッジャーで革を漉く

溝がある面を上にし、 フレンチエッジャー を押し出すようにすることで革を漉きます。

ですが、きれいに漉けず、削った トコ もボロボロですので、今回きちんと フレンチエッジャー を砥いでみます。


フレンチエッジャーの砥ぎ方

砥ぐ前

フレンチエッジャーを砥ぐ前

画像では判りにくいですが、右側に柄があります。

先端部分は2段階になっていて良くありません。

革を 漉く にも引っ掛かり、削り取る感じでなかなか漉けなかっため使用していませんでした。

今回砥いでみてきちんと漉けるようになれば使える道具になると期待して砥いでみます。

フレンチエッジャーの砥ぐ角度

まずは2段になっている部分をなんとかします。

先端の刃の角度が15°~20°になるように研ぎます。


フレンチエッジャーを固定する

フレンチエッジャーをシステムナイフシャープナーに固定

今回もいつもお世話になっている システムナイフシャープナー を使用します。

ビッグサイズの洗濯ばさみのようなクランプは100均で手に入れ、挟んでいるものは10mm角の100cm長の真鍮棒です。

Amazonで買いましたが東急ハンズの値札が付いていて500円近く割高になっていました。

送料が商品価格に入っての値段設定でしたので、ご紹介は省きます。

フレンチエッジャー の固定はそのままでは固定できません。

横から固定は出来なくもないですが、最初はこのような形で固定しました。


フレンチエッジャーの砥ぎ始め

砥ぎ始めはこのような感じです。

革包丁 を砥ぎ始めた時のように中央から刃が砥がれています。

砥いでいる中で刃の角度が鋭利すぎたのに気が付き固定方法を変更しました。


フレンチエッジャーをシステムナイフシャープナーの固定最終型

最終的にはこういう形で固定しました。

20mm角の真鍮キューブで フレンチエッジャー が後方に下がらないように固定。

クランプで真鍮棒を固定。もう1個のクランプで フレンチエッジャー を水平になる様に押さえます。


システムナイフシャープナーで研いでいく

フレンチエッジャーを砥いでいる最中

今回はうまく砥げているようです。

先端もきちんと研ぎたかったのでこのまま砥いでいきます。


180番で砥ぎ終わり

180番で砥ぎ終わりました。

今回はこのくらいでいいかなと思います。

革包丁 と同じように順番に荒い砥石から細かい砥石へ砥いでいきます。


800番で砥ぎ終わり

800番で砥ぎました。

斜めに研がれていた部分が消えかかっています。

最先端まできちんと砥げていますので、このまま仕上げまで研ぎます。


1500番で砥ぎ終わり

1500番で砥ぎました。

拡大しているので画像ではボケボケですが、ちゃんと砥げてます。


6000番で砥ぎ終わり

6000番で砥ぎ終わりました。

6000番になると背景も映るようになります。

システムナイフシャープナー での砥ぎはここで終了します。


フレンチエッジャーを砥いだ後

砥ぎ終わりはこんな感じになりました。


返しの処理

フレンチエッジャー砥後の反りかえり

裏側の反り返しがすごい。

研ぎすぎたかもしれませんが、この反り返しはなんとかしないといけません。


フレンチエッジャーの裏面を砥ぐために用意した革

革を フレンチエッジャー の溝に入る幅にします。

今回は6mm幅なのでほぼ同じ幅に切りました。


革に青棒

青棒 を擦りつけて細い 革砥 を作りました。

半分だけなのは 青棒 を付けていない部分を手に持って引っ張るため、あえてつけていません。


青棒にフレンチエッジャーを押さえながら手前に引く

刃を立てた状態で革砥を引くとせっかく付けた刃の角度が悪くなります。

なるべく平面にして 革砥 で磨いていきます。


フレンチエッジャーと革砥

革に接地する砥石で砥いだ面を 革砥 で磨きます。

今回、反り返りが激しかったので 革砥 では取りきれませんでしたので サンドペーパー で取っています。


仕上げの磨き

フレンチエッジャーのピカール仕上げ後

最終仕上げでいつもの ピカール で鏡面にしました。

今回はこれで砥ぎ作業は終了です。

作業時間は2時間経っていません。


砥いだ後、試しに漉いてみる

フレンチエッジャー は 革漉き なので厚さ2mmの革を使って早速漉いてみます。


フレンチエッジャーで革漉き

今まではこんなに長く漉くのは難しかったのが簡単にできました。

刃の角度を調整しながら漉くことで フレンチエッジャー のガイドがうまく働いています。

革の端を漉く時は 銀面 まで漉いてしまっては全てが台無しになるので 銀面 まで漉かないというのが絶対条件となります。


フレンチエッジャーの使用感

僅かに刃の角度を立てることで0.5mm程度になるまでは簡単に漉けるようになりました。

フレンチエッジャー の最先端部分まで平面に砥いでいるので トコ を ベタ漉き すると引っ掛かってしまいます。

つまり、 ベタ漉き には向いていません。

僅かに先端に角度を付けたりカーブさせると トコ の ベタ漉き もできると思います。

ですが、今回研いだ フレンチエッジャー は端を漉く専用にしようと思います。

そのうちベタ漉き用に幅が広いタイプを購入しようと思います。

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