手縫いで使用する糸に蝋を付ける

消耗品
蝋


はじめに

レザークラフトを始めたら、とりあえず持っておいた方が良いです。

常に蝋を付けられた糸を使用し、今後もただの糸を使用する予定が無ければ必要ありません。

ですが、レザークラフトをしている人は全員持っていると思います。

それくらい大事なものになります。


糸用の蝋とは

糸に蝋を付ける作業を「蝋引き」といいます。

革を縫う時に糸の毛羽立ちを押さえたり、糸の耐性を上げたり、手縫いした糸の緩みを押さえることができます。

ロウソクの蝋とは違います。


蝋引きのしかた

レザークラフトで使用する蝋引き用の蝋があります。

蝋引きしていない糸を使用して自分で蝋引きするのが良いです。

初めから蝋が付いた糸は蝋が多すぎることも多々ありますので、多すぎる蝋を取る作業が必要になります。


こちらが蝋引き用の蝋になります。

私が持っているのは形は違いますが直径57mm、高さ30mmとなります。


糸を指で押さえる

通常はこのようにして蝋を手に持ち、糸を親指で押さえながら糸を引っ張ります。

自分で蝋引きするときは注意事項があります。

糸を引っ張る速さが早すぎると糸を押さえた指を摩擦熱により火傷や裂傷する可能性がありますので注意が必要です


糸を革で押さえる

ケガが心配な方は、画像のように指と糸の間に革を挟んで糸を引っ張るとケガのリスクは無くなります。

蝋のベタベタ感を嫌う場合は練習代りに蝋用の容器を作るのもいいと思います。

一度で糸に蝋引きできるわけではないので、何度か蝋引きをします。

何回蝋引きすればいいというものではありませんが目安は5回程度です。

指の圧力や糸を引く速度などがあるので、糸にどれだけ蝋を付けるかは自分で見つけます。

また糸によっては糸の捻じれを戻そうとする働きがあるようですので、 蝋引きする時に糸がクルクル回って捻じれが解けていきます。

手を離すと元に戻ろうとするため手を離すと戻る方向にクルクル回ります。

そのため、糸が長い場合は何度かに分けて蝋引きし、ある程度捻じれが戻った後に再び蝋引きをするようにしないと捻じれが解けた状態で手縫いをすることになりますので注意が必要です。

あとは、糸の中心まで蝋が染み込むようにアイロンなどで熱を加えるのが理想ですが手間がかかるので私は省いています。


蝋の整形

ある程度蝋引きをすると蝋の表面が溝だらけになります。

そんな時はライターなどで軽く炙ると蝋が溶けますので、整形しなおすと良いでしょう。


整形した蝋

左側がライターで整形した状態になります。


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